東京に転勤してくる方にとって、「住居探し」は最初の壁。
東京23区は賃料も高く、特にご家族でのお引っ越しとなる場合は、その負担総額は相当なもの。
地方から東京に転勤されてくる方の中には、
『今住んでる部屋の賃料の2倍になったのにお部屋は狭くなった。』
『以前は新築の部屋だったのに築年数を大分おとさなればいけなくなった。』等、
東京の想像以上の賃料の高さが信じられない方も多いくいらっしゃいます。
過去の記事で取り上げた全国の賃料相場でも東京は断トツの1位。。
17位の福岡県と比べても倍以上金額の差があり、最下位の愛媛県では3倍近く差があります。
参考:『東京の賃料は大阪の1.5倍!?』
都心での賃料を計算するならば、東京よりはやや割安な神奈川エリアでより条件のいい物件を探すのも選択肢の一つなのではないでしょうか。
そこで今回は、神奈川県の政令指定都市(横浜市・川崎市・相模原市)の公示価格のご紹介です。
「公示価格=土地の値段」であり、概ね賃貸物件の賃料相場とリンクすると言われています。
大手不動産会社が物件の賃料を集計して、市区別の賃料相場ランキングを発表していますが、そういったランキングを見ていると
「あれ?なんでこのエリアがこんなに高いの?」
と、我々不動産会社の「実感値」と違和感が生じることが珍しくありません。
この原因としては、多くの場合、家賃相場はサイト内で掲載されている物件の賃料を平均して算出されることが挙げられます。
このような算出方法を用いた場合、掲載している物件数に偏りがあると、必ずしも実態に即さないランキングが形成されてしまいます。
また、神奈川県のように一つ一つの区が大きい場合は
・駅からの距離に大きなばらつきがある(駅がないエリアも存在する)
・ニュータウンの造成により築年数もエリアによってバラつきがある
等の理由から、エリアや物件そのものの価値が賃料平均に反映されずらく、他エリアとの比較が困難となります。
その点、公示価格は物件数に関わらず、土地の値段を示すため、上記の要因に左右されないエリアとの比較に有効です。
※23区のように街が成熟しており、駅までの距離にも区によって大きな差がない場合は、賃料平均での比較は有効です。
さて少々前置きが長くなりましたが、神奈川県(横浜市・川崎市・相模原市)の公示価格ランキング(≒家賃相場ランキング)を見てみましょう!
転勤や新卒で神奈川県にお引っ越しの方はもちろん、都心に通勤する方も必見!
1位の川崎市中原区は、武蔵小杉の再開発により大きく土地の価値を上げています。
横須賀線や東海道線で品川駅・新橋駅・東京駅へのアクセスは抜群。都心のビジネスマンには注目のエリアであること間違いなしです。
2位の横浜市中区は、言わずと知れた横浜の中心地。
山下公園、やキンキキッズ堂本剛さん主演のドラマ「ガッコの先生」のロケ地となった本牧エリアなどオシャレなエリアが広がります。
3位の川崎市幸区は「川崎駅」「新川崎駅」を抱える人気エリア。
「ラゾーナ川崎」等の人気スポットがあるのも魅力です。
やはり公示価格が高いエリアは、高い分だけ便利であったり、環境が優れてるのが事実。
またアクセスも良好なことが多く、「時間を買う」という考え方をする方も増えています。
もちろん「同じ賃料を払うならば広い物件を!」という考え方も合理的であり、家族構成、通勤等、個々の事情に応じて判断することになりそうです。
都心エリアよりも賃料割安でありながら、日本有数のオシャレエリアである神奈川エリア。
新生活の選択肢に入れてみてもいいかもしれないですね。
参考
国土交通省 平成27年地価公示
東京暮らし『東京の賃料は大阪の1.5倍!?』