普段郵便物を差し出す際に何気なく使っている郵便番号ですが、
引越しをした際にはなかなか覚えられず毎回検索したり、
もっと覚えやすい番号だったらな、なんて思われたことのある方も多いのではないでしょうか。
今回は普段当たり前に使いすぎていて気にもならない、
郵便番号について書きたいと思います。
まず初めに郵便番号は何の目的で作られたのかをご紹介しておきたいと思います。
日本郵便株式会社では、
"郵便物を人的ではなく、機械的に処理できるようにすることにより、
なるべく安い料金で良質なサービスを安定的に提供するために郵便局が決めたもの"としています。
予想通りの目的だったという方が多いのではないでしょうか。
郵便番号と住所を機械で読み取り、バーコード化することにより配達の効率化をはかっているそうです。
正直、郵便物を出す際に毎回番号を調べるのは手間がかかり面倒ではありますよね。
しかし郵便物を出すときに郵便番号を記載することにより、
宛先の市町村名を省略して住所を書いたとしてもしっかり届くというメリットはあります。
市町村名の記入を省略して郵便物をだす方もなかなか少ないのではないかとは思いますが...
そもそも郵便番号はどのような基準で決められているのでしょうか。
郵便番号の起点となっているのは、東京都千代田区です。
なぜ千代田区かというと、皇居があるからという説もありますが、
実際は郵便番号ができた当時、全国の郵便局の中心があった東京中央郵便局の所在地であることに加え、
昔は郵便物を鉄道で運ぶ時代だったため、全国の鉄道の中心となっていた
千代田区から順番に番号が割り振られたという説が1番有力だそうです。
番号は100-0001(東京都千代田区千代田)から始まります。
100-0000という番号もありますが、この番号は皇居...ではなく、
千代田区以下の表示のない特例地域の番号です。
ちなみに皇居外苑の番号は100-0002です。
この千代田区の100を起点に、
東京→関東→東海→関西→中国→四国→九州→北陸→東北→北海道という順番で、
大都市を中心に1から10の数字が最初の1桁に割り振られています。
北海道や青森県の郵便番号は0から始まりますが、
0から全国に割り振られているわけではなく、
単純に10という数字は2桁になってしまうため、0を使っているだけだそうです。
面白い郵便番号をいくつかご紹介したいと思います!
千代田区にある丸ビルを例に見てみると...
〒100-6501(1F)
〒100-6502(2F)
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〒100-6538(38F)まですべてのフロアに番号が設定されていて、
毎日大量に行き交う郵送物の配達を効率化しています。
〒111-1111~〒999-9999 などのゾロ目
〒△△△ー1234や〒△△△ー5678 などの連番
〒110-0011 (東京都台東区三ノ輪)
〒440-0044 (愛知県豊橋市宮下町)
探すとまだまだでてきます!
ぜひ『全国の郵便番号一覧表』で探されてみては?!
1番大きい 〒999-8531 (山形県飽海郡遊佐町菅里)
1番小さい 〒001-0000 (北海道札幌市北区以下に掲載がない場合)
〒119ー△△△△ (東京専用)
〒539-△△△△ (大阪専用)
最初の3桁が119と539で始まる郵便番号は懸賞専用の郵便番号となっており、
後半の4桁が配達場所(各テレビ局など)の番号になっています。
〒100-70
なぜ枝番が70なのかというと、1度閉鎖された基地の業務が再開されたのが1970年のため...だそうです。
現在は使われていない番号ですが、国内郵便と同じ金額で南極観測船が物資を運ぶ1年に1回だけ郵便を届けることができます。
年1回とはいえ、南極に手紙が届くなんて夢がありますね!
〒105-7444 日本テレビ(4チャンネル)
〒107-8006 TBS(6チャンネル)
〒137-8088 フジテレビ(8チャンネル)
〒220-8623 (日産自動車株式会社本店) 下2桁が"にっさん"に
最後に
いかがでしたでしょうか?
全国にはこのように、へぇ~と思える郵便番号や、
ユーモアのある郵便番号が多数存在しています。
飲み会の場で意外と使えるネタになるかも?!
普段使うのが当たり前すぎて気にしていない方が大半だとは思いますが、
郵便番号も調べてみると意外と色々な発見があるんですね。
千代田区の100始まりの郵便番号が起点になっているということは、
番号が100に近くなればなるほど東京の真ん中に近い住所となるため、
賃料は高くなる傾向にあります。
東京にお引越しをする際に郵便番号を元に住むエリアを考えてみるのも、
今までと違う探し方ができるので面白いのかもしれませんね。
参考
『日本郵便株式会社ホームページ』
『全国の郵便番号一覧表』