前回更新した、東京南部4区の子育て支援サービスの記事が大好評を頂きまして、シリーズ化が決定しました!!
第二回目の今回は"憧れの都心6区"の子育て支援サービス比較です。
大都会東京のど真ん中!千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、渋谷区を「都心6区」と呼びます。
東京駅、新宿駅、品川駅、渋谷駅など巨大ターミナル駅を抱えている都心6区。多くの企業が本社・営業所を置くエリアとしても有名です。
どちらかと言えば「出かけていく場所」というイメージもあるこのエリアですが「移動時間を短縮し、時間を有効活用する」という考え方の方にはおススメの居住エリアでもあるんです!
さらに!
多くの企業を抱えていることから、このエリアの自治体は財政が豊かである場合も多く、手厚い住民サービスは大きな魅力。
今日はそんな都心6区(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、渋谷区)の「子育て支援サービス」を比較したいと思います!!
ますは、合計特殊出生率の変化を読み解いてみましょう!
【合計特殊出生率比較】
合計特殊出生率とは1人の女子が一生の間に生む平均こども数のこと。
15~49歳の女性の年齢別出生率を合計したもので、この数値が2.1を下回ると将来人口が減少していくとされています。
東京都の平成25年平均が1.13ですから、出産以外の人口増減を一旦度外視すると、東京の人口は減少傾向にあると言えます。
では、千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、渋谷区ではどうでしょう。平成25年の合計特殊出生率で見てみます。
【千代田区】
1.09
【中央区】
1.29
【港区】
1.27
【新宿区】
0.96
【文京区】
1.09
【渋谷区】
0.97
、
これだけ見ると人口減少の行く末を案してしまいそうになる数字ですが、5年前との比較で見てみます。
【千代田区】
平成20年 0.94 → 平成25年 1.09
【中央区】
平成20年 1.04 → 平成25年 1.29
【港区】
平成20年 1.13 → 平成25年 1.27
【新宿区】
平成20年 0.85 → 平成25年 0.96
【文京区】
平成20年 0.94 → 平成25年 1.09
【渋谷区】
平成20年 0.77 → 平成25年 0.97
5年前から比較すると全ての区で合計特殊出生率は上昇しています。
ちなみに平成20年と平成25年では都内の平均は0.04ポイント上昇。
そんな中でも都心6区では、平均以上の合計特殊出生率の改善が認められます。
これは、各区の子育て施策が有効に働いていることを示しています。
現に、品川区、目黒区、大田区、世田谷区では子供の数が増加しており、子育てサービスが今後も加速していくことが予想されます
では、各区の子育てサービスを見ていきましょう。
・高校・大学の受験生へ学習塾受講料や受験料を貸し付け。高校大学に入学した場合は貸付金の償還を免除。(所得制限有)「受験生チャレンジ支援貸付」
・高校生世代を対象に支給される「次世代育成手当」月額5000円
・妊娠20週以降の妊婦さんを対象に支給される「誕生準備手当」45,000円
・高校生世代の医療費を助成する「高校生等医療費助成制度」。保険診療自己負担分を助成。H27年より区内加盟接骨院での診療も助成対象に!
・子育て講座、子育て交流の交流スペースとして区内児童館などに設置されている「あかちゃん天国」が人気。シニア世代や小学生ボランティアとの3世代交流も可能。
・妊婦さんに対し1万円のタクシーチケットをプレゼントする「出産支援祝品」制度。出産後は区内で使える3万円分の商品券をプレゼントする「新生児誕生祝品(区内共通買物券)」制度が好評
・中央区外の医療機関受診費用を助成!「里帰り出産妊婦健康診査費用助成制度」平成26年度・・妊婦健診1回目8,430円、2回目5,140円 超音波検査5,300円
・上限60万円の出産費用助成!(60万円から健康保険で支給される出産育児一時金を差し引いた金額が支給額)
・お泊り保育も可能な子育て応援プラザ「Pokke」が好評。一時預かり、トワイライトステイ(夕食あり)、ショートステイなど多様なニーズに対応!
・「港区史上最大の保育定員拡大」(※報道発表資料タイトルより)を2013年に発表。私立認可園の誘致、緊急暫定保育施設の設置などで保育定員拡大中!
・民間賃貸住宅家賃助成が大人気!子育てファミリー世帯向け(月額3万:最長5年)と、学生及び単身勤労者向け(月額1万:最長3年)が好評!定住人口の増加に本腰!(抽選有)
・出産時に友好提携都市・長野県伊那市で作られた木のおもちゃ等木工製品か絵本のガイドブックをプレゼントする「誕生祝い品」
・親子三世代にわたって交流できる、地域のお茶の間施設「落合三世代交流サロン」が人気!
・生後4か月までのお母さんを保健師や助産師が家庭訪問をする「こんにちは赤ちゃん訪問」新米ママの悩みの解消に!
・保育園の子育てノウハウを活かし、子育てに関する相談や情報提供を行う「地域子育てステーション」を区立保育園18園に展開
・面積当たり図書館数1位(23区内)、私立中学数2位(23区内)の教育環境の良さはトップクラス!
・出産1人につき10万円が支給される「ハッピーマザー出産助成金」
・保護者のリフレッシュを目的として、生後3か月から就学前の子どもを一時預かりする、リフレッシュ一時預かり保育SKIP(スキップ)
・妊娠中や産後1年以内、または特別な事情がある場合に、1時間800円で自宅に駆けつけてくれる、育児支援ヘルパー派遣事業「にこにこママ」
冒頭でも触れましたが、都心6区の財政は他の自治体に比べて豊かであり、相対的に子育て支援策も手厚いと言われています。
例えば、、、、
子ども医療費の助成は中学卒業までが昨今のスタンダードですが、千代田区はなんと高校卒業まで!!
港区の「出産費用助成最大60万」というのは都内トップクラス!
もちろん、その分賃料も決して安くはないのがこのエリア。
しかし同じ千代田区でも神田エリアは比較的リーズナブルと言われています。月額5000円の次世代育成手当や高校生まで医療費が無料である点を考えると、家賃が増えた分は十分回収できる金額かもしれません。
新宿の家賃助成制度は抽選制ではありますが、もし当選すれば、月額3万、年間36万!!抽選に当たるのに賭けて予算+3万円の物件を探すのもアリかも??
通勤時間の短縮、手厚い住民サービス。。。。都会のど真ん中で暮らすのも選択肢にいれてみてはいかがでしょう。。。
【参考URL】
東京都福祉保健局
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kiban/chosa_tokei/eisei/jinkou.html
【千代田区ホームページ】
http://www.city.chiyoda.lg.jp/
【中央区ホームページ】
http://www.city.chuo.lg.jp/
【港区公式ホームページ】
http://www.city.minato.tokyo.jp/
【新宿区ホーム】
http://www.city.shinjuku.lg.jp/
【文京区ホーム】
http://www.city.bunkyo.lg.jp/
【渋谷区ホームページ】
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/
【東京暮らし】読書好きが東京に転勤したらどこに住むべき?
http://tokyo.cotori.net/2014/08/post-33.html