投稿日:

原宿のお米屋さんに聞いた、東京転勤したら「原宿」に住むという選択肢。

原宿駅-01.jpg

地元の人が語る「街」の魅力。
昔から住み、誰よりも地元の良いところ、悪いところをご存じの方に、街の紹介をいただきます。
第5回目は、東京へ転勤されてくる方にとっては「商業の街」として認識されている方も多いかもしれない、「原宿」の特集です。寄稿いただいたのは、原宿にある小池精米店・三代目、五ツ星マイスター 小池理雄さんです。


原宿01東京転勤-01.jpg

原宿は、昼間は人通りが多く賑やかな町ですが、夜20時にもなると驚くほど静かになります。夜中まで営業しているお店が少なく、風俗店やゲームセンターはありません、カラオケ店も2つくらいしかなく、繁華街を求める人は渋谷や新宿に向かいます。これは古くから住んでいる人達が「住んでいる人達のための街づくり」を目指し、地道な活動を続けてきたお陰です。

表参道や明治通り、竹下通りに面した土地ではあまり人は住んでおらず、会社やお店で占められています。いっぽうで少し路地に入れば昔からの家が立ち並んでいて、今でも大勢の住民が暮らしています。こういった場所は、夜はもちろんのこと、昼間も比較的静かな環境です。以前は裏通りの地域には企業の社宅なども数多くありましたが、そういった物件は商業ビルやマンションなどに変わっているようです。

交通の便は非常によく、JR原宿駅、東京メトロ明治神宮前駅・表参道駅を活用すれば、都内であれば40分もあればどこへでもたどりつけます。

 

【交通アクセス】

利用可能路線:

JR山手線『原宿駅』、

東京メトロ千代田線・副都心線『明治神宮前駅』

新宿    5分        赤坂       6分        東京       15分

品川    15分      新橋       23分      羽田       35分

※掲載の所要時間は日中平常時
※乗り継ぎ・待ち合わせ、途中停車時間は含まれません
※時間帯により所要時間は異なります
※2014年9月調べ

 

【賃料ランキング】

ワンルーム 10.59万円

2LDK    20.97万円

3LDK      34.76万円

 

“東京23区のワンルーム家賃相場”

 

 


原宿02東京転勤-01.jpg

穏田.jpgのサムネイル画像原宿と言われている地域…そのほとんどは行政区分では「神宮前」となっています。現在の「神宮前」には明治22年以前には「穏田村」「原宿村」の二つがありました。以後、変遷を経て昭和7年に「穏田」「原宿」「竹下町」となり、昭和40年に「神宮前」という町名が誕生しました。

 「神宮前」となったのも「穏田」「原宿」ともに歴史のある名前であるためにどちらにも決めかね、明治神宮の前にある地域ということで「神宮前」に落ち着いた、という経緯あります。

上記の地名は行政上では残っていませんが、「原宿駅」「穏田神社」「竹下通り」といった地名として今でも残っています。

そのうち「穏田」という地名は江戸時代からあります。江戸時代の画家、葛飾北斎の名画「富嶽三十六景」の一つに「隠田の水車」というタイトルがあります。

現在の神宮前1丁目、4丁目、5丁目、6丁目にわたる地域を指す地名です。

 


原宿03東京転勤-01.jpg

原宿駅.JPG原宿は緑の多い街です。近くに代々木公園と明治神宮があるからです。朝は近隣住民の人が犬の散歩やウォーキングを楽しんでいます。

緑の多さは、例えば夏の夕立の後で実感します。原宿駅のホームに立つと、明治神宮の森から流れてくる冷気が自然のクーラーとなって体を冷やしてくれます。

ちなみに…原宿駅は「関東の駅100選」に選ばれています。それほどに歴史を感じさせる佇まいをしている建物です。

 


原宿04東京転勤-01.jpg

原宿界隈でのイベントは…それこそ数えあげればきりがありませんが、地元のお祭りとしては9月第1週に開催される穏田神社例大祭、9月第4週に開催される熊野神社例大祭がメインです。いずれのお祭りでも表参道を神輿が練り歩きますので、外国人観光客をはじめとした皆様に毎年楽しんで頂いております。

その他有名なお祭りでは、表参道で開催される「原宿表参道元氣祭スーパーよさこい」(8月後半)、「原宿ハローウィーンパンプキンパレード」(10月後半開催)、「表参道ウィメンズラン」(3月開催)が挙げられます。また、少し場所は離れますが代々木公園B地区で11月前半に開催される「ふるさと渋谷フェスティバル」は渋谷区が主催の非常に大きなイベントです。

 


原宿05東京転勤-01.jpg

街を歩くとファッションの店や美容院が非常に多くあります。ファッションのお店は有名店から小さな個人店まで、規模も嗜好性も非常に様々です。

飲食店も個性的なお店が多くあり、色々なシーン別で使い分けることが出来ます。例えばひとり暮らしの方にはお弁当が充実している「ホームキッチンまるせい」さんがお薦めです。お肉屋さんが経営しているお弁当屋さんですので、家ではなかなか調理することが難しい揚げ物系が充実しています。

たまには家族で焼肉でも…というときには表参道交差点の一角を占めるビルの5階にある「SEIKO-EN」がお薦めです。原宿界隈では最も広い面積を有する店舗の1つです。

あと、たまにはさっぱりと蕎麦でもたぐるか…というときは僕の友人が経営している「蕎麦処 松永」がお薦めです。原宿では数少ないお蕎麦屋さんです。店主が毎日手打ちをしていますので数に限りがあります。


原宿06東京転勤-01.jpg

瑞穂.JPG原宿にはスーパーの類はありませんので、日用品の買い物は地元の商店が中心になります。原宿で唯一と言っていいレベルで日用品が揃う商店街が穏田商店街です。ここでは八百屋、米屋、酒屋、肉屋、薬屋がありますので、この商店街だけで日用品は揃います。

ちなみに…穏田商店街にある大福屋「瑞穂」は東京三大大福に数えられるくらいに有名なお店です。かなりの頻度で行列が出来ています。

 


原宿07東京転勤-01.jpg

神宮前小学校.JPG地域には小学校と中学校が1校ずつあります。神宮前小学校は表参道ヒルズの裏にあります。近くには交番もあり、治安の良い地域です。小さい小学校ですが、「国際交流」と「日本の文化」という教育方針が支持されており、近年は圏外の入学希望者を対象に抽選が行われるくらいに人気があります。小学校の一室では近隣のトルコ大使館の職員の子供たちが通っています。日本の子供達と運動会なども一緒に行っているため、日々の学校生活において自然と異文化交流が出来るようになっています。

 


原宿08東京転勤-01.jpg

このように「原宿」とは新しい文化と古い伝統、そして人の生活が根付いている、東京の縮図のような街と言えると思います。

日常生活は静かに、でも晴の日は色々と楽しみたい!そういった切り替えを大事にされる方にお薦めの街です。

原宿の物件をお探しの方はこちら