転勤してから東京暮らしをはじめ、それ以降転勤もなく東京に住み続け、東京で結婚をし子供が生まれ・・・・
どこにでもよくあるシチュエーションかもしれません。
しかしながら、「転勤→引っ越し→東京暮らし→出産」をすると、
当然、生まれてきた子供は「東京出身者」になります。
地方出身者には分からない東京出身者の想いが、
athomeのアンケートで浮き彫りになっているようです。
概要は下記です。
故郷に対する意識調査。
子どもがいる30~60歳代で東京出身、地方(東京以外)出身の300人ずつにインターネットで3月に調査した。
都内在住の東京出身者の40.7%が「故郷と呼べる場所はない」と答えた。
都内在住の地方出身者は「ある」が圧倒的に多く、
東京生まれは地元東京に郷土愛を抱けていないようだ。
「故郷と呼べる場所があるか」を尋ねると
東京出身者は「はい」が45.7%にとどまり「いいえ」が40.7%を占めた。
一方、地方出身者は同じ質問に
「はい」が87.3%、「いいえ」が8.0%と両者の間で違いが明確に出ている。
併せて「子どもに故郷と呼べる場所があったほうがいいか」を尋ねると
「はい」と答えたのは全体で76.0%。
東京出身者に限っても「はい」が69.7%に達した。
故郷にあると良いものについて複数回答で尋ねたところ、
「豊かな自然」や「気の合う友達」が並んだ。
東京出身者には故郷がない、というなんとも複雑な気持ちになるアンケートです。
故郷はあった方が良いという意見はもっともであります。
しかしながら、このアンケートについは、実は「故郷」を意識するかしないか、
がとても重要なのではないでしょうか。
東京に転勤する人が多いのは、
東京には企業が多くあるということでもあります。
つまり、東京出身者は「地方へ転勤」することがない限りは、
東京を離れることがないのです。
海外旅行にいくと自分が日本人であることを意識するように、
東京を離れないかぎり、東京人であることを意識することがないのであれば、
当然、「故郷」を意識することが東京出身者が少ないと言えるでしょう。
東京に転勤になり、子供を育てようと思った時、
「故郷がなくなるのではないか!?」
と思われた皆さん、どうぞ安心してくださいね。
地方在住の東京出身者に同じアンケートをとればおそらく
違った結果が出るものと思われます。
故郷にあると良いものとしては「豊かな自然」が挙げられています。
転勤して東京に暮らす際には、
緑の多い地域をお探しになってみると良いかもしれませんね。