皆さん東京に転勤が決まり、まず何を思うでしょうか?
憧れの東京に住める!
と心待ちにしている方も、同時に
通勤ラッシュが凄いのでは...
と不安に思っていらっしゃる方もたくさんいるのではないでしょうか?
東京に初めて上京する皆さんも、引っ越しして環境が大きく変わるという皆さんも、通勤で毎日電車を利用する人が大半だと思います。
物件をお探しのお客様から、
「混雑しない路線沿いに住みたい!」
というご要望をよくいただきます。
しかし、以前の記事(「満員電車が、東京転勤の鬼門?」)で説明させていただいたように、
世界の乗降者ランキングの上位を占めているのはほとんど東京にある駅となっています。
すると、当然のことながらどの路線を選んだとしても、結局混雑は避けられないという事態に。
では、どのくらい混雑するのでしょうか。
今回は、東京の路線ごとの混雑率をランキングにして調べてみました。
混雑率とは、電車内の人の混み具合を表す指標です。
混雑率は、輸送人員÷輸送力で算出されます。
混雑度の目安は次の通りです。
[100%]=定員乗車。座席につくか、吊り革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる。
[150%]=肩が触れ合う程度で、新聞は楽に読める。
[180%]=体が触れ合うが、新聞は読める。
[200%]=体が触れ合い、相当な圧迫感がある。しかし、週刊誌なら何とか読める。
[250%]=電車が揺れるたびに、体が斜めになって身動きできない。手も動かせない
さて、それでは国土交通省が平成26年度に調査した「東京圏における主要区間の混雑率」(平成26年度)を元に、ランキング化してみました。
1位 東京メトロ東西線(木場--門前仲町) 200%
2位 JR総武線(緩行)(錦糸町--両国)199%
3位 JR京浜東北線(上野--御徒町)197%
4位 JR横須賀線(武蔵小杉--西大井)192%
5位 JR中央線(快速)(中野--新宿)191%
6位 小田急小田原線(世田谷--下北沢) 189%
7位 東急田園都市線(池尻大橋--渋谷) 185%
8位 JR東海道線(川崎--品川)182%
9位 JR総武線(新小岩--錦糸町)178%
東京メトロ千代田線(町屋--西日暮里) 178%
10位 東京メトロ半蔵門線(渋谷--表参道) 172%
11位 東急東横線(祐天寺--中目黒) 168%
12位 京王線(下高井戸--明大前) 163%
13位 JR常盤線(快速)(松戸--北先住)163%
14位 JR常磐線(緩行)(亀有--綾瀬)160%
15位 東京メトロ日比谷線(三ノ輪--入谷) 159%
16位 東京メトロ丸の内線(新大塚--茗荷谷) 159%
17位 西武池袋線(椎名町--池袋) 157%
18位 東京メトロ銀座線(赤坂見附--溜池山王) 156%
19位 西武新宿線(下落合--高田馬場) 155%
20位 東京成押上線(京成曳舟--押上) 152%
21位 新宿線(西大島--住吉) 151%
22位 三田線(西巣鴨--巣鴨) 150%
23位 東武伊勢崎線(小菅--北千住) 149%
24位
京急本線(戸部--横浜) 146%
25位 京王井の頭線(池ノ上--駒場東大) 140%
26位 東武東上線(北池袋--池袋) 137%
27位 京成本線(大神宮下--京成船橋) 133%
28位 浅草線(本所吾妻橋--浅草) 118%
29位 東京メトロ有楽町線(東池袋--護国寺) 108%
30位 JR中央(緩行)(代々木--千駄ヶ谷)91%
http://www.mlit.go.jp/common/001099727.pdf(「東京圏における主要区間の混雑率平成26年度」)
いかがでしたでしょうか。
7時から9時の通勤・通学の時間帯の混雑率になりますが、
思いのほか混雑率が高くて驚いた方も多いのではないでしょうか。
都内では、混雑を避けられないということがおわかりいただけたかと思います。
特に、東京駅・品川駅・新宿駅・渋谷駅へ向かう電車が混雑する傾向にあります。
これらの駅は、オフィスが多く密集しているので、転勤で来られる方の大半は、乗換を含めて利用する駅かと思います。
通勤ラッシュを避けることは不可能に等しいので、
ある程度覚悟していただくしかないでしょう。
それでも、少しでも混雑を回避したいのであれば、
という方法を考えてみてもいいかもしれません。
また、
朝が強い人は、早めに出勤する、という手もあります。
とは言え、先述した通り、やはり東京はどの路線も混雑しているので、
地方から転勤してくる方はやや苦痛かもしれませんね。
是非参考にしてみてください。
参考
http://magazine.ietty.me/life/konzaturitu/
http://www.mintetsu.or.jp/knowledge/term/96.html