前回に引き続き、地方から上京し、活躍するキラキラパーソンにスポットライトをあて「おススメの街」を教えてもらう企画をお届けします!
第二回のお相手は広島県出身、政治の最前線で日々奮闘する、東京都議会議員塩村あやかさん(世田谷区選出)。
強くて、優しい、そんな塩村さんの東京ライフをのぞいてみましょうー
塩村あやかさんプロフィール
広島県福山市出身。放送作家(オフィス・トゥー・ワン所属)として「シューイチ」「24時間テレビ」(日本テレビ)
「きょうのわんこ」(フジテレビ)、「夕焼け寺ちゃん活動中」(文化放送)など、数々の番組を担当。
2013年の東京都議会議員選挙で当選(世田谷区)。東京都議会議員として、動物愛護、子育て支援等の政策実現に奔走する。
高校を卒業後、進学のため広島から上京し、文京区白山に住みました。たしか「カレッジスクエア」だったかな、そんな名前の学生マンションでした。
今思うと、白山はふるさとである広島の町並みに似ていたかもしれません。高い建物が少ない閑静な住宅街で、とても住みやすかったです。
あと東大が近かったから東大生が多かったですね(笑)当時はコンビニでアルバイトをしていました。
次は大田区糀谷に住み、羽田空港でアルバイトをしました。空港のアルバイトは時給が高くておススメです(笑)
そのあとは海外留学を経て品川区武蔵小山と戸越の中間くらいに住みました。
武蔵小山、戸越は日本有数の商店街があり、お買い物が楽しかったです。果物屋さんやペット用品屋さんがとっても仲良くしてくれました。
食べ物も美味しいお店が多く、1000円でおつりが来ておなか一杯になるのは、商店街の魅力の一つかもしれません。コロッケがとっても美味しかったのを覚えています。
今住んでいる世田谷でも、商店街の近くを選びました。色々な場所に住みましたが、住環境、緑の多さ、街の落ち着き、総合的に考えると世田谷が一番住みやすいですね。
騒がしくない、ガチャガチャしすぎない雰囲気がとても好きです。公園も多く、「豊かな生活」が送れる街です。
帰り道にちょっと景色を楽しんだり、休みの日は静かな環境で読書を楽しんだり、ふっと一息つける時間を与えてくれる街だなと思っています。
あとは色んな表情を持った街。
若い世代やカップルには「三軒茶屋」「駒沢大学」がいいかも。ちょっと一杯飲めるようなお店が多いですね。
ファミリー世代には、「奥沢」「深沢」の充実した住環境もおススメです。
「岡本」「喜多見」エリアもファミリー層に人気があります。
あとは区内全域に美味しいお店が本当に多い!(笑)
実はこれには理由があって、港区あたりの名店で修業した料理人の方が、世田谷区で独立しお店をオープンするパターンが多いんだそうです。とっても美味しいお料理が、お手頃に楽しめてとっても助かります。
それから、あまり知られてないんですが、洋服のアウトレットショップが商店街にあったりして驚きます。質のいい洋服が繁華街のショップに比べてお手頃で、時には掘り出し物があったりして、楽しいですよ。
それからなんと言っても人の温かさ。今住んでいるあたりからは小山台の商店街と、九品仏の商店街が近いのですが、よく利用します。
私は3時間時間が取れたら、商店街で買い物してお料理をするのが趣味なんですが、そんな時商店街は本当に心強くて(笑)
魚屋さんが「今日はいいのが入ってるよ」って教えてくれたり、一人分の分量に切り分けてくれたり、ちょっとおまけがついて来たり(笑)、商店街ならではの温かいサービスが嬉しいです。
あと八百屋さんで買うと、お野菜が肉厚。本来の味が楽しめて美味しいです。
それから世田谷は、子育て支援策がとても充実しているので、家族での生活にもおススメです。
世田谷区の保坂区長は、しっかりと区政に取り組んでいてフットワークも軽く「会える区長」として区民からも親しまれています。
そんな保坂区長が先頭に立って勧める子育て施策は、全国に誇るものです。
フィンランド発祥のネウボラは、妊娠が分かった時からの切れ目のない育児支援のこと。保坂区長はそのネウボラに早くから注目していました。近く世田谷区にも世田谷版ネウボラが生まれると思います。
待機児童の問題が取りざたされることもありますが、そもそも待機児童数はカウントの方法が自治体で統一されていません。
例えば「入所できず親が育休を延長」「親が求職中」などのケースを数に入れるかは自治体判断に委ねています。
世田谷区はもっとも「厳しい数え方」をしているため、他の自治体との比較では待機児童が多めにカウントされてしまうのです。
もちろん、事実として保育園に入りたくても入れない子がいる現実は世田谷区としても重く受け止めるべきですし、その是正を急ぐべきです。
東京都福祉保健局の人口動態統計においても、世田谷区の合計特殊出生率は増加しており(子どもの数が増えており)今後益々子育て支援が進むことと思われます。
私の故郷、広島県福山市は港町として有名で「崖の上のポニョ」のモデルとなったことでも知られています。モデルになったところは「鞆の浦(とものうら)」と言います。全国から観光の方がお越しになる人気
スポットになっています。
私が子供のころは、まさにポニョで描かれている田舎の原風景が広がっていて、よく田んぼに足を突っ込んでカブトエビを採ったりして遊びました。
日が暮れると近所に「つしま」という商店にお菓子を買いに行ったりして(笑)懐かしいですね(笑)
広島から東京に来る方へのアドバイスとしては、商店街を活用すべきってことです。
地方から来た方は分かるかと思いますが、商店街って都会の方が元気なんです。地方では大型スーパーの出店が進み、商店街は活気を失っています。
東京都心の商店街はまだまだ元気。「ALWAYS3丁目の夕日」で見るような懐かしい商店街も実は東京にかなり多いんです。
これも意外かと思われるかもしれませんが、夏祭り等の地域イベントも都心は盛ん。私の住む世田谷区でも夏は盆踊りやお神輿、冬はお餅つきなど、地域の行事が盛りだくさんです。そのような地域行事に積極的に参加すると
生活が充実します。
地方と違って都心では、隣に住む人の名前を知らなかったり、人間関係が希薄。だからこそ、商店街や地域行事に参加して横のつながりを作ると、いざという時も安心ですね。
あとは、物件の設備をしっかり見ること。
一度、トイレの前に立つと自動でふたが開く機能付の設備の物件に住んだことがあります。初めて見た時、ふたが開くのがとっても楽しかったんですが、いざ座ると便座が冷たい。
ふたが開くほど最新鋭なのに、便座がつめたいってどういうことっ!?と思って、何らかのスイッチを一生懸命探したんですが、結局便座が温まることはありませんでした(笑)
そういう内容は契約書には書いていないので、お部屋の内覧時にしっかりチェックが必要です。
今は、子どもよりペットの数が多い時代で、ペット可の物件も増えてきていると聞いています。
私の経験上注意が必要なのは「日当たりの良すぎる部屋は要注意」ということです。
例えば、私は猫を飼っていますが、夏場の気温管理は本当に大切です。気温が上がりそうな日は部屋にエアコンを入れておきますが、停電でエアコンが止まるリスクを考えると、安心は出来ません。
猫は毛皮をまとっているわけですから、いざという時に日影が確保できるような物件を探すのがベターかと思います。
あとは「音」を気にした方がいいですね。犬も猫も、その鳴き声が近隣に響いてしまうとお互いにストレス。
ある程度「防音」を意識するとお互いに気持ちよく過ごせるかと思います。
当然ですが、我々は税金を払っています。その使い道を決めるのが政治。今回のオリンピックの件もそうですが、行政は理不尽なお金の使い方が多すぎる。
どうかお金の使い方をしっかりチェックする政治家を選挙で選んで欲しいなと思います。
働く女性に言いたいのは「ON、OFFをしっかり切り替えて、自分の時間を大切にして欲しい」ということです。
私たちより上の世代の女性が、がむしゃらに頑張って岩盤をこじ開けてくれました。私たちはそれを引き継ぐものとして、これまでの女性に対する世の中の考え方を変えていかなければいけないと思っています。
私たちの層のレンジを厚くして、束になるためにも、権利を主張する時は主張して、しっかり自分の時間を確保してほしいなと思います。
「強く、優しい、東京」を実現するべく奔走する塩村さん。「政治にもっと興味を持ってほしい」と語る、まっすぐな瞳が印象的でした。
そしてさすがの知識量。都政のこと、世田谷区のこと、子育て支援のこと、動物愛護のこと、何を聞いても瞬時に情報を整理してわかりやすく解説してくれる、その回転の速さは圧巻の一言。
都議会議員として、そして輝く女性として、世田谷を拠点に活躍のフィールドを益々広げていくことでしょう!