家を借りる初期費用は高いイメージありますよね。
転勤で引っ越し。初期費用は会社負担、という企業も多いかもしれませんが、
いったん立て替えておかなければならないという声もよく耳にいたします。
そこで、今回は、賃貸物件の初期費用について解説していきます。
地方によって、かかる費用や名目が違ったりいたしますが
あくまで東京の居住用の賃貸物件のケースをご紹介いたします。
もちろん、物件によって差はありますのでご注意くださいね!
長々と読んでられない!という方の為に、
結論から・・・
例えば、家賃が6万円だと約30万という計算です。
それでは内訳を見てみましょう。
○敷金1か月
○礼金1か月
◎前家賃1か月+当月日割り家賃
◎仲介手数料1か月
◎火災保険料
○鍵交換代
という内訳です。
こちらの例は、比較的一般的なものですが、
敷金や礼金は物件によって増減することもありますので注意してくださいね。
さらに最近は、
連帯保証人ではなく、「保証会社」というシステムの利用が必須なケースが多くなっています。
保証会社利用料は設定料金が会社ごとに様々ですが、
概ね家賃1ヵ月分の30%~50%というのが多いようです。
【敷金】大家に預けておくお金です。
家賃の滞納があった場合等に使われます。
退去時に返金されますが、実際に返ってくる額は、補修・清掃費用が差し引かれた額になります。
敷・礼が「0・0」という物件も増えていますが、
敷金を支払っていないと退去時に補修・清掃費用を請求されることになるので注意が必要です。
【礼金】
大家に支払うお金です。礼金は敷金と違い退去しても戻ってきません。
大家さんは依頼していた不動産屋に、受けとった礼金相当分を支払うケースが多い為、
礼金を安くしてもらおうと交渉した場合、「2カ月分」→「1ヵ月分」になることはあっても、
「1ヵ月」→「0」になることは難しいのが現状です。
同じ理由で、敷・礼が「0・0」という物件は、
「書類作成料」や「契約補助業務費」などよく分からない別名目で請求されることが多いので注意が必要です
。
もちろん、空室リスクを低くする為に礼金を0にしている大家さんもいるので一概に言えませんが、
まだまだ「礼金1ヵ月」というのが一般的な風潮は続きそうです。
【前家賃/当月日割り家賃】
入居後の家賃は、「翌月分の家賃」を「前月25日までに支払い」という契約が一般的です。
ですから、例えば10/27に入居する契約をする場合
・10/27~10/31までの5日分の日割り家賃と、
・11月分の家賃
を契約時に支払う必要があります。
月初に入居する場合、最大2カ月分の家賃を支払わなければいけないこともあるので、
入居時期によって初期費用が変わってくるのでお気をつけください。
【火災保険料】
読んで字のごとく。火災保険です。正確には、家財保険に加入することになります。
1人暮らしの物件の場合、多くは1.5万円~2万円というのが一般的です。
ご存知でない方も多いのですが、保険ですので、実は色々な種類を選ぶことができます。
高級な家財をお持ちの方は、契約前にどんなプランがあるのか聞いてみても良いかもしれませんね。
【鍵交換代】
こちらも読んで字のごとく。新しい鍵に交換する費用です。
鍵の種類にもよりますが、概ね1万円~2万円程度が一般的です。
防犯に対してあまり意識しない方は「鍵交換しない」という選択肢を選ぶこともできます。
※もちろん鍵交換が必須の場合もありますが。
初期費用をどうしても抑えたい方は、言ってみても良いかもしれません。
【仲介手数料】
不動産屋に支払う手数料です。1か月分+消費税、というのが一般的です。
最近は、手数料無料、という広告もよく目にするかと思いますが、
・「書類作成料」や「契約補助業務費」などよく分からない別名目で請求される
・実際に不動産屋に行ってみたら、手数料0の物件はものすごく限定されていた
などといったトラブルも多いようです。
タダより怖いものはない、といったことろでしょうか。
【その他】
良く耳にするようなシリーズものの物件は、管理会社が大手であることも多く、
「入居サポート費」などといった費用がかかる場合があります。
まとめ
<◎必ずかかるお金/○おそらくかかるお金/●物件によってかかるお金>
○敷金
○礼金
◎前家賃1か月
◎当月日割り分
◎仲介手数料
◎火災保険料
○鍵交換代
●保証会社利用料
●その他
いかがでしたでしょうか。
転勤される方はもちろん、引っ越しされる場合の参考にしてみてください。