日本は資源がないため、
科学や技術等でここまで発展してきたと言われています。
しかし、日本は先進国の中でも、豊かさの割に大学進学率が不思議なぐらい低いと言われています。
日本の大学進学率は2011年に初めて50%を超え、52.2%を記録しましたが、
そこから少しずつではあるが減少傾向にあり、2013年では50.8%になっています。
2012年におけるOECD各国の大学進学率比較では、
日本は51%で、OECD平均値の62%を大きく下回り、
日本よりも大学進学率の低い国は、イタリア(49%)、スイス(44%)、ドイツ(42%)、メキシコ(33%)など数カ国に過ぎません。
この結果は、各国における大学進学率は単純に経済的豊かさに連動するものではないことを示しています。
例えばOECD第4位の高進学率を誇るポーランドの1人当たりGDPは約21,903ドルであるのに対し、
日本は約35,204ドル、大学進学率42%のドイツは約40,394ドルを記録しています。
確かに家計の教育支出減少により進学を断念するなど、大学への進学には経済的な要素が付いてまわりますが、
むしろ大学進学率の増減にとって決定的な要素は、各国の文化や歴史等の長期的・複合的な条件ではないかと考えられます。
大学進学率が経済格差に影響されるのでないならば、
日本で暮らしている中でも環境が重要なのではないかと考えました。
都道府県別に大学進学率をみると、第1位は東京で72.2%でした。
10人中7人は大学進学していることになります。
年頃のお子さんのお持ちの方には、東京転勤は朗報かもしれません。
今回は、東京の中でも更に23区別に大学進学率を比べてみました。
第一位は渋谷区。
渋谷と聞くと、青少年の非行や夜遊びといったイメージが先行する方も多いのではないでしょうか。
実は、勤勉な学生が多く住む街のようです。
千代田区は人口が少なく、将来の人口確保のためにも、
教育や子育てに力を入れています。
また、企業が多くあり、財源が豊かなため、
色々手厚く保障してくれているという点も有利に働いているようです。
江戸川区以降は60%を割り込んでいます。
大学進学率の低い区は城北、城東エリアが多いようです。
大学進学を控えたお子さんがいるご家庭では、
最低でも全国平均の50.8%を割るような場所は避けた方がいいかもしれません。
周囲が当たり前のように大学進学のために勉強していると、
自然とそれが当たり前となって、苦もなく受験勉強に入れるということはあると思います。
仮に周囲が全員大学受験を控えていれば、
そそのかす友人や、サボって遊びに付き合ってくれる友人がいないはずですので、
それだけ受験に打ち込みやすいと言えます。
将来お子さんを大学に進学させたいと考えてる方は、
上記のランキングを参考に住むエリアを決めるというのも手ですね。